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店主日誌
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09.6.17
暑いので、ベランダの植物には一日二回水やりを。

文芸に一冊追加しました。英文学者の福原麟太郎による書物エッセイ集。タイトルがいいですね。本棚の前には絶対に椅子がひとつは必要だ、と私も思います。あとがきの一番最後にある「この数年の閑暇をこのようなものを書き語って過すことのできた身の上を、ありがたく、天地人間に感謝したい心持にもなるのです。」との一言も好きです。この人の名前の「麟」は「うろこ」かと思いきや「麒麟」の「麟」ですね。椎名麟三も同じだったでしょうか。

読んだ本:『岡本綺堂』(ちくま日本文学032/筑摩書房)

*「半七捕物帖」だけでなく「三浦老人昔話」も「修善寺物語」も入っていてお得だ。綺堂のエッセンスがかぐわしい香気となって立ち上るのだ。10年ほど前に傑作選を読んであまりの面白さに絶句した「半七」。このたび全作を読むべく、ようやく旺文社文庫版を揃えました。




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09.6.16
蒸しムシしてきました。リビングの床もラグをとっぱらって夏仕様。

明日17日、少しですが更新いたします。

最近、BS211チャンネルで見られる、米FOXテレビの「アメリカン・アイドル」に文字通りはまってしまって見るのをやめられません。面白いとは聞いていたけど、うん、本当に面白い。実にアメリカ人らしい(と思われる)陽気さと自信とに満ちあふれた人々がこぞって参加し、合格不合格で泣き笑いし、ファイナルともなれば、一週に一人ずつ脱落という天下一武道会の歌版のような緊張感。なにより、みんな本当に見ているこちらがのけぞるほど歌がうまい。やっぱりカラオケで練習したりするのかしら…などと思いつつ今週も見てしまいました。司会者が毎回冒頭に叫ぶ「ディィス・イィズ・アッメーリカンナイドル!」を聞くのが好きです。素晴らしき哉エンターテインメントの虚栄の市。

*今日の猫。本棚の隙間が好き。人間がわざとあけてます。




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09.6.4
外は涼しいのに室内は蒸し暑い。こたえる。

5日からしばらくお休みいたします。メールなどのお返事は10日以降となりますので、どうぞご了承下さい。

読んだ本:『オコナー短編集』(須山静夫 訳/新潮文庫)

*39歳の若さで逝ったアメリカ南部の女流作家オコナー。今はちくま文庫で全短編が読めますが、これは昔の新潮のもの。人間の心理をしたたかに意地悪に描き出すオコナー女史の毒気にあてられてしばしうっとりする。全短編も読もう。しかし新潮社のこの海外作家短編シリーズは表紙がかっこいい。




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09.6.1
もう初夏という事でしょうか。さわやかでした。のど赤きつばくらめ飛ぶ。

その他に一冊追加しました。中村汀女の菓子にまつわる随筆集です。個人的には洋菓子よりも和菓子の方が好きなので、読んでいても興趣をそそられる魅力ある一冊です。和菓子で国内一周旅行。特に、自分のふるさと、あるいはその近辺の土地の菓子が紹介されていると、ほのかに涙ぐみたくなる、というのは大げさでしょうか。母が、祖母が、叔母が出してくれたお菓子。みんなで食べたお菓子。そういう作用がお菓子にはあるようです。ふるさとの菓子、とはふるさとそのものかもしれません。で、思い出の中で菓子を食べているのはみんな女。男は出てこない。それもそういうものでしょうか。

読んだ本:『漢方小説』(中島たい子/集英社文庫)

漢方で病んだ体を直す女性の本。この場合の体には心も含まれます。漢方に興味があったので面白く読めた。でも、主人公の女性は駆け出しの脚本家じゃなく、普通の会社員とかでもよかったかなあと思います。おんな主人公が文筆業ないしクリエイターって結構多いような。単に記憶に残るから多く感じるだけでしょうか。南伸坊の表紙が自由業ぽくてぴったり。




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